日本でも、マーケティングなど関係なく受注できた、時代がありました。
それは、ハウスメーカーが登場する前のことです。
それ以前は、家を建てる場合、工務店はすでに決まっていました。
「家を建てようと思うんだけど、お願いできますか?」と、その地域の工務店はそこしかないので、黙っていても仕事の注文があったわけです。
2年とか3年待たせても、他社で建てる人はいなかったんです。
だから、案内する必要もなく、ただ待っているだけでした。
今では考えられない、そういう時代もあったわけです。では、なぜ黙っていても仕事の注文があったのか?1つは、他の地域から競合が入ってこないこと。
もう1つは、地域の横のつながり、人間関係が強かったからです。
お酒を買うなら○○酒店。野菜を買うなら○○商店。家を建てるなら○○工務店。
地域住民は決して浮気しませんでした。私達もそう言う古きよき時代があったわけです。
★皆さんは、建築中の家の前を通れば、見てしまう方ですか?
私は、毎回、じっくり見てしまいます。小学校のそばに、素人目にも「なんて立派な!」と思う家が建ちました。和風で、細かい細工も施されていて。
腕の良い職人さんがつくったのだろうな、と思います。
しかし、建築中は、賑やかというか、騒々しいものでした。
ラジオを吊り下げて、大きな音を垂れ流し。20代くらいの職人さんを、40代くらいの方が怒鳴っています。「○○持って来い!」「もたもたすんな!」「こんなことも分からんのか!」
散歩で通り過ぎるだけの私でも、その場にいるのは苦痛でした。住宅街で、ご近所にはリフォームを待っていそうな古い家が多いのですが、「あそこの会社には、絶対お願いしないだろうな…」と思いました。
あの立派な家を建てた方は、ご近所付き合いは上手くいったのでしょうか。
とっても心配です。あの職人さんは、ご近所からの受注や評判など気にしていないのでしょうね。会社は、それで良いのだろうかと、他人事ながら気になります。
今は、現場をきれいにしたり、マナーを磨くことは、当然の時代です。
施主さんが、業者選びをする際に不安なことの上位に「評判や信頼」があります。
でも、それを調べるには限度がありますし、難しいですよね。
ご近所や知り合いに評判を聞くことは多いようですし、重視するようです。
ほかにネットのクチコミとか・・・。
得た情報も、本当に信頼できるかどうか、考えたらキリがありません。
施主さんは、考えに考えて、選びに選んで杉村さんの会社にお任せすることを決めます。でも、決めた後にも一抹の不安を消し去れない方もいることでしょう。
「自分の選択に間違いは無かったよな・・・」と、、施主さんは、限られた予算の中で夢を叶えようと、期待と不安の中で頑張っています。
そんな施主さんが「やっぱりここにお願いしてよかった」とずっと笑って下さるためにも
引っ越してきた途端にご近所から冷たくされないためにも、
もちろん会社の為にも、改めて現場で働く皆さんのマナーに気を配っていかなければ
なりませんね@@